■灼熱の真犯人は誰なのか?
「CO₂温暖化説」を疑う視点と武田邦彦氏の警鐘
静岡県浜松市、埼玉県熊谷市の40.9℃を上回り、日本の歴代最高記録を更新したらしい。
この数字を見て、いよいよ日本も「40℃時代」に突入したと痛感する。
この異常とも言える暑さ。
気象庁や報道機関は当然のように「地球温暖化による気温上昇」と結びつけているが、果たしてそれは本当なのか?
ボクはこれまで、2冊の書籍『地球温暖化「CO₂犯人説」の大嘘』『気候科学者の告白 地球温暖化説は未検証の仮説』について投稿してきた。
この2冊を読み解く限り「CO₂=温暖化の元凶」という構図には大きな疑問符がつく。
では一体、この灼熱の正体は何なのだろうか?
▼ 武田邦彦氏の主張……「CO₂温暖化説」は政治と報道の産物
今回手に取ったのは、工学博士・武田邦彦氏による『地球温暖化でウソをつくメディアと政府のトリック、警察発表のトリックと、それをたれ流す新聞テレビ』という、タイトルからして容赦ない一冊。
武田邦彦氏はこの本の中で、温暖化をめぐる「科学 メディア 政治の構造的虚偽」を鋭く暴いている。
以下、要点を紹介する。
▼ 地球温暖化の真の要因とは?
◆太陽活動が最大のドライバー
地球の気温は主に「太陽活動の周期」によって上下しており、過去500~700年スパンで寒暖を繰り返してきた。
※例)17世紀の「小氷期」ではロンドンのテムズ川が完全に凍結していた。
◆宇宙線と雲の形成宇宙線の変動が雲の発生量を左右し、太陽光の照射量が地表温度に影響する。
◆エルニーニョやラニーニャ、海流の影響熱帯太平洋の海水温変動が、地球全体の気象パターンに波及している。
▼ CO₂は温暖化の主因ではない?
地球の気温変化は「CO₂濃度の変化」よりも、「気温変動の後にCO₂濃度が変化」していることが氷床コア分析などから確認されている。
つまり、CO₂は温室効果の一要因ではあるが、「主因」とするには科学的根拠が乏しい。
▼ メディアの温暖化ストーリーのからくり
「氷河が融けた」「ツバルが沈んでいる」という報道には、意図的な演出があると氏は指摘している。
たとえばNHKが報じたツバルの映像は、年に一度の大潮のタイミングに合わせて撮影されたものだったという。
また「熱中症が増える」「日本中が暑くなる」と印象づけられているが、実際には北海道など限られた地域しか夏の気温は上がっていない。
一方で、冬季の気温上昇は寒冷地にとっては恩恵ですらある(暖房費削減 農業効率化)。
▼ CO₂温暖化論は「経済 政治の道具」
気候変動対策は、環境保全というより「排出権取引」や「産業再編」に利用されている側面が強い。
欧州の「グリーン・ディール」もそうだが、そこにはエネルギー覇権争いや金融支配構造が透けて見える。
▼ 気候変動=CO₂犯人」では真相を見抜けない
ボクたちは「暑い」「異常だ」と感じた瞬間に、反射的に「CO₂のせいだ」と思い込まされてきた。
しかし、気候は何万年も前から自然変動を繰り返してきており、CO₂はその一因にすぎない可能性が高い。
武田邦彦氏は、その「不都合な真実」を明確に可視化した。
温暖化の正体を見誤れば、間違った政策や無駄な規制に振り回されるだけで、この灼熱の日々は何も解決しない。
この灼熱を前にして、ボクたちが本当に直面しているのは「気温の上昇」ではなく、「思考の停止」なのかもしれない。
▼『地球温暖化でウソをつくメディアと政府のトリック、警察発表のトリックと、それをたれ流す新聞、テレビ』武田邦彦著 日本文芸社(Kindle版)
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