■灼熱の日々の本当の原因は何か?
多少は暑さに対して耐性がついたかもしれない──
そんな期待は見事に裏切られた。
猛暑日が始まった直後、残念ながら身体はまったく対応できず、約1週間、熱中症の症状に苦しむことになった。
いまはようやく落ち着いたものの、「これから先の夏はどうなるのか?」という不安が頭を離れない。
年々激しさを増すこの暑さ。
その本当の原因は、一体どこにあるのだろうか?
温暖化、CO2、SDGs、再エネ──どこか胡散臭さを感じるこれらのキーワードの背景には、何が隠されているのか?
そこでまず手に取ったのが、『地球温暖化「CO2犯人説」の大嘘』(丸山茂徳・川島博之・掛谷英紀・有馬純ほか著)である。
要約すると、こういうことだ。
▼ CO2が温暖化の原因というのは「科学的根拠に乏しい」
化石燃料の燃焼によって大気中のCO2濃度が上がると気温も上昇する──
この「CO2犯人説」は、実は現実の観測データと矛盾している。
気温とCO2は1:1で比例するはずなのに、実際には対応していないのだ。
国連のIPCCが公表する気温グラフには、“あたかもCO2が主因であるかのように”見せかける加工がされており、これは科学的に極めて問題があるという。
▼ 本当の原因は「雲」と「太陽活動」である
地球の温度変動に最も強く影響するのは、「雲の量」と「太陽の活動(黒点の数や磁気活動)」である。
太陽活動が活発な時期には、宇宙線が減り、雲が減少する。
すると地表に届く太陽光が増え、気温が上昇する。
逆に、太陽活動が不活発な時期には、宇宙線が増えて雲量が増し、地球は寒冷化する。
つまり、「雲の反射(アルベド効果)」が地球温暖化の主因であり、CO2の影響はそれに比べて微小であるというのが、同書の主張だ。
▼ 地球温暖化は“人為的CO2”のせいではない
この本では、過去1000年の気温変動がCO2濃度とは一致しないことを地質学的・気象学的な証拠で示している。
実際のところ、21世紀に入ってからの“異常気象”も、太陽活動の変化とそれに伴う雲量変動によって説明できるという。
にもかかわらず、IPCCやメディアはCO2を犯人に仕立て上げ、「気候危機」の恐怖を煽っている。
▼ SDGsと温暖化ビジネスの構造
この「CO2犯人説」は、炭素税や再エネ投資、温暖化対策費といった経済利権と結びついている。地球環境問題が科学から政治・ビジネスに乗っ取られた結果、誤った認識が“正解”として刷り込まれてしまった。
この構造は、20世紀に宗教や政治が科学を弾圧してきた歴史
──ガリレオ、ダーウィン、ルイセンコ事件──と酷似していると、本書は指摘する。
▼ 私たちは何を信じるべきか?
もはや地球温暖化をめぐる問題は、ただの科学論争ではなく、国際的な利権構造と結びついた巨大な情報戦である。
だからこそ、私たち一人ひとりが「CO2が悪い」という単純な説明に安易に飛びつかず、もっと広い視野で情報を見直す必要がある。
この灼熱の真夏のただ中で、あらためて「暑さの本当の原因」を問い直すこと。
それが、これからの時代を生き抜く第一歩になるのかもしれない。
引き続き、調査を続行する。
▼『地球温暖化「CO2犯人説」の大嘘 』丸山茂徳 + 川島博之+ 掛谷英紀 + 有馬純
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