■ジャンボタニシより怖いのは、情報を食い荒らす参政党さんの沈黙か!?
かつて、除草剤を使わず、ジャンボタニシを活用する新しい農法としてSNS上で語っていた複数の党員の投稿が、突如として削除され、党本部からは「党としては推奨していない」「知らなかった」という、どこか他人事のような声明が出された。
まるで、党の顔に泥を塗る発言は存在しなかったことにしたいかのような対応。
▼外来種農法よりもタチが悪い、外圧遮断型体質
問題の本質は、ジャンボタニシを田んぼに放したかどうかではない。
議論や検証すら遮断する党内体制にある。
SNSという開かれた言論空間においてさえ、参政党の一部党員が語った実践内容や感想が、急速に削除・修正されている。
削除の理由は明かされず、誰の判断かも不明。
党のトップ層は「知りませんでした」「勝手にやった」と言うばかり。
まるで情報は上に吸い上げられず、都合の悪い話題は水に流すならぬ、泥に埋める。
▼情報に強い政党が、情報操作に弱いとは皮肉な話だ
参政党さんはもともと「既存メディアは信用できない」「真実は自分たちが伝える」として、多くの国民に対して情報リテラシーの重要性を説いてきた。
だが、今回のジャンボタニシ騒動で見えたのは、自分たちに都合の悪い情報は表に出さないという、まさに既存政治と変わらない対応だった。
自分で考える国民を育てたいという理念があるなら、まずは党内で起きたことを正面から説明すべきではないか。
その理念が「思想統一」「批判の封じ込め」につながるなら、それはただの新興保守カルト型統制政治でしかない。
▼食われたのは稲ではなく党員の言論だ
ジャンボタニシが苗を食ったのではない。
参政党が食ったのは、党員の声であり、外部からの疑問であり、透明性という信頼の根幹だった。
健全な保守を標榜するのであれば、まず自分たちの失敗や議論の余地を認める謙虚さが必要だ。
もしそれすら飲み込むようなら、ジャンボタニシよりもよほど危険なのは、参政党の体質、ポリシーそのものということになる。
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